“たすけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タスケ
語句割合
29.9%
10.4%
扶助7.8%
助力6.5%
多助6.5%
救助6.5%
5.2%
援助5.2%
3.9%
3.9%
(他:11)14.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道徳は人生を経理するに必要だろうけれど、人生の真味を味わうたすけにはならぬ。芸術と道徳とはついに没交渉である。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
画家。(手にて拒む如きふりし、暫くを置き、温かに。)僕は幾らか姉さんのたすけになりたいと思うのです。
第一は、のテレマカスがユーミアス及びフㇶリーシャスのたすけりて縄の一端を柱へくくりつけます。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
炎々たる猛火のうちに、その父と母とはくるしもだえてたすけを呼びけんは幾許いかばかりぞ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
証文しょうもんなしでぜにしたとか、貧窮ひんきゅう友人ゆうじん扶助たすけあたえぬのをはじとしていたとか
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
暗澹あんたん沈鬱ちんうつ。われ山にむかいて目をあぐ。わが扶助たすけはいずこよりきたるや。
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
御前おまへゑんにすがつてむこ助力たすけけもするかと他人樣ひとさま處思おもはく口惜くちをしく
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
此方がこの通りつまらぬ活計くらしをしてゐれば、御前の縁にすがつてむこ助力たすけを受けもするかと他人様ひとさま処思おもはく口惜くちをしく
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
平山はきのふあけ七つどきに、小者こもの多助たすけ雇人やとひにん弥助やすけを連れて大阪を立つた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
どうか資本もとでしてくれとふと、多助たすけがそりやアいけない、他人ひと資本もとでりてやるやうな事では仕方しかたがない
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
やがて黄金丸のかたわらに、一匹の鼠走り来て、ももの下に忍び入りつ、救助たすけを乞ふものの如し。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
ほかでもない、櫻木海軍大佐さくらぎかいぐんたいさこの急難きふなん報知ほうちして救助たすけもとめるのだ。』
何とか口実をつけて逃げたいと思ふ矢先、突然横浜転任の命令を受けたのは、彼の身に取つては全く天のたすけであつた。
男ごゝろ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
今は如何いかんとも致しがたく、さいわい闇夜やみよにて人通ひとどおりなきこそ天のたすけと得念が死骸しがいを池の中へ蹴落けおと
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
無論むろんかみ援助たすけにもかぎりはありますが、しかしかみ援助たすけがあるのといのとでは、そこにたいへんな相違そういができます。
そのわたくし守護霊しゅごれい約束やくそくのとおり、しばしばわたくしもとおとずれて、いろいろと有難ありがた援助たすけあたえてくださいました。
すべて乏しき時のわがたすけなりし者いふ。汝こなたにむかひて、かのふたりの者の怠惰おこたりを噛みつゝ來るを見よ。 一三〇—一三二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
第四 長日ちやうじつあひだは、午後一時ごゞいちじころ半時計はんじばかり晝眠ひるねやしなひたすけとなることあれども、其他そのたけつして日中につちゆう睡臥すゐぐわきんこと
養生心得草 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
「天のたすけで、ボートが手に入りました。これに乗って行けば、私の故国へ帰れるところまで行けるでしょう。つきましては、出発の許可をいたゞいて、いろ/\準備することをお許しください。」
我に代言せしむるものは、天のたすけを得たらん如し。
選んだ夫の貧しい境遇に、安処して、妹の嫁入さきから所帯の補助たすけがえんじなかった。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そして自己おのれに出来るだけの補助たすけをする——人を救ふといふことは楽い事だ。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
大鵬たいほうは天地に縦横すべしです。なんで区々たる窮策を告げて、人のたすけなどおたのみになるのでござるか」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「思うに孔明は相変らず、兵糧の悩みに種々工夫をめぐらしているだろう。隴西ろうせい地方の麦もようやく実ってきた頃だ。彼はきっと静かに軍を向けて、麦を刈り取り、兵食のたすけに当てようと考えるにちがいない」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
妻がこれ位苦んで生死しょうじの境に膏汗あぶらあせをかいて、全身の骨という骨が砕けるほどの思いでうめいているのに、良人おっとは何の役にも助成たすけにもならないではありませんか。
産屋物語 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
牧者二三人のたすけを得て、ベネデツトオは戸口なる水牛のかばねを取り片付けつ。
かつ武芸を好める本性なればかか幇助たすけになるべくもあらず。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
御扶手おんたすけて此世このよすくたまうてより、今年ことしまで一千二百十二年いつせんにひやくじふにねんになるが、このあたしにはおたすけい。
天子御一人のほかは、何者といえ、天子の親政を補佐たすけるものにすぎないと、連綿れんめん、さだめられて来た国家である。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)