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援
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たすけ
ふりがな文庫
“
援
(
たすけ
)” の例文
父と子と聖霊の名によって、我れヘンリーはこの大英国の王冠と御代とを、わが正しき血、恵みある神、親愛なる友の
援
(
たすけ
)
を
倫敦塔
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
シォウルの外に
援
(
たすけ
)
を求むる彼の手を取りて引寄すれば、女は
踽
(
よろめ
)
きつつ
泥濘
(
ぬかるみ
)
を出でたりしが、力や余りけん、身を支へかねて
摚
(
どう
)
と貫一に
靠
(
もた
)
れたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
手に白刃を拔き持ちてかの女房を逐ひ
郤
(
しりぞ
)
け、大音に呼びけるやう。物にや狂ふ、
女子
(
をなご
)
、
聖母
(
マドンナ
)
爭
(
いか
)
でか汝が
援
(
たすけ
)
を求めん。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
命
(
みこと
)
の
手
(
て
)
にかかって
滅
(
ほろ
)
ぼされた
賊徒
(
ぞくと
)
の
数
(
かず
)
は
何万
(
なんまん
)
とも
知
(
し
)
れぬ。で、それ
等
(
ら
)
が一
団
(
だん
)
の
怨霊
(
おんりょう
)
となって
隙
(
すき
)
を
窺
(
うかが
)
い、たまたま
心
(
こころ
)
よからぬ
海神
(
かいじん
)
の
援
(
たすけ
)
けを
獲
(
え
)
て、あんな
稀有
(
けう
)
の
暴風雨
(
あらし
)
をまき
起
(
おこ
)
したのじゃ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
金
(
かね
)
も
勢
(
いきおい
)
もないものが天下の士に恥じぬ事業を成すには筆の力に頼らねばならぬ。舌の
援
(
たすけ
)
を
藉
(
か
)
らねばならぬ。
脳味噌
(
のうみそ
)
を
圧搾
(
あっさく
)
して
利他
(
りた
)
の
智慧
(
ちえ
)
を
絞
(
しぼ
)
らねばならぬ。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
炎々たる猛火の
裏
(
うち
)
に、その父と母とは
苦
(
くるし
)
み
悶
(
もだ
)
えて
援
(
たすけ
)
を呼びけんは
幾許
(
いかばかり
)
ぞ。彼等は果して誰をか呼びつらん。思ここに到りて、直道が
哀咽
(
あいえつ
)
は
渾身
(
こんしん
)
をして涙に化し
了
(
をは
)
らしめんとするなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
第一は、
彼
(
か
)
のテレマカスがユーミアス及びフㇶリーシャスの
援
(
たすけ
)
を
藉
(
か
)
りて縄の一端を柱へ
括
(
くく
)
りつけます。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
けれどもみんな歩いたところで、一時間とかからない近距離なので、たまさかの散歩がてらには、かえってやかましい交通機関の
援
(
たすけ
)
に依らない方が、彼の勝手であった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
天上天下に吾志を妨ぐるものなく、
遂
(
つい
)
に
仙姫
(
せんき
)
の
援
(
たすけ
)
を得て
悉
(
ことごと
)
く女の言うところを果す。
幻影の盾
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
強い空想の
援
(
たすけ
)
に依る必要も何にもなかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
援
常用漢字
中学
部首:⼿
12画
“援”を含む語句
援助
救援
後援
應援
応援
後援者
声援
孤立無援
援兵
赴援
援軍
来援
援護
馬援
攀援
攀援類
不渡手形的援醤宣言
側援
相援
相互援助法
...