“援軍”の読み方と例文
読み方割合
えんぐん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ただこう書いたよ、援軍えんぐんきたらず零敗れいはいすと」人々はおどろいて阪井の顔を見詰みつめた、阪井の口元に冷ややかな苦笑が浮かんだ。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
こらえよ。我慢のしどころだぞ。ここ十日も頑張がんばれば、先にやった密使もつき、必ずや、味方の援軍えんぐんがやってくる」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
〔評〕十年のなん、賊の精鋭せいえい熊本城下にあつまる。而て援軍えんぐん未だ達せず。谷中將死を以て之を守り、少しも動かず。賊勢ぞくせい遂に屈し、其兵を東する能はず。昔者むかし加藤嘉明よしあき言へるあり。