“賊徒”の読み方と例文
読み方割合
ぞくと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時都には「黒手組」と自称する賊徒ぞくとの一団が人もなげに跳梁ちょうりょうしていまして、警察のあらゆる努力もその甲斐なく、昨日は某の富豪がやられた。
黒手組 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
丹羽昌仙の北条流ほうじょうりゅう軍配ぐんばいと、二千の野武士のぶしと、この天嶮無双てんけんむそうとりでによった人穴ひとあな賊徒ぞくとらは、こうしてビクともしなかった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
みこと日本国にほんこくにとりてならびなき大恩人だいおんじんであることはいうまでもなけれど、しかしころされた賊徒ぞくとになってれば、みことほど、にもにくいものはない。