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ぞくと
ふりがな文庫
“ぞくと”の漢字の書き方と例文
語句
割合
賊徒
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
賊徒
(逆引き)
当時都には「黒手組」と自称する
賊徒
(
ぞくと
)
の一団が人もなげに
跳梁
(
ちょうりょう
)
していまして、警察のあらゆる努力もその甲斐なく、昨日は某の富豪がやられた。
黒手組
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
丹羽昌仙の
北条流
(
ほうじょうりゅう
)
の
軍配
(
ぐんばい
)
と、二千の
野武士
(
のぶし
)
と、この
天嶮無双
(
てんけんむそう
)
な
砦
(
とりで
)
によった
人穴
(
ひとあな
)
の
賊徒
(
ぞくと
)
らは、こうしてビクともしなかった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
命
(
みこと
)
が
日本国
(
にほんこく
)
にとりて
並
(
なら
)
びなき
大恩人
(
だいおんじん
)
であることはいうまでもなけれど、しかし
殺
(
ころ
)
された
賊徒
(
ぞくと
)
の
身
(
み
)
になって
見
(
み
)
れば、
命
(
みこと
)
ほど、
世
(
よ
)
にも
憎
(
にく
)
いものはない。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
命
(
みこと
)
の
手
(
て
)
にかかって
滅
(
ほろ
)
ぼされた
賊徒
(
ぞくと
)
の
数
(
かず
)
は
何万
(
なんまん
)
とも
知
(
し
)
れぬ。で、それ
等
(
ら
)
が一
団
(
だん
)
の
怨霊
(
おんりょう
)
となって
隙
(
すき
)
を
窺
(
うかが
)
い、たまたま
心
(
こころ
)
よからぬ
海神
(
かいじん
)
の
援
(
たすけ
)
けを
獲
(
え
)
て、あんな
稀有
(
けう
)
の
暴風雨
(
あらし
)
をまき
起
(
おこ
)
したのじゃ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「
賊徒
(
ぞくと
)
、うごくな」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
幾年
(
いくとせ
)
かに
跨
(
またが
)
る
賊徒
(
ぞくと
)
征伐
(
せいばつ
)
の
軍
(
いくさ
)
の
旅路
(
たびじ
)
に、さながら
影
(
かげ
)
の
形
(
かたち
)
に
伴
(
ともな
)
う
如
(
ごと
)
く、ただの一
日
(
にち
)
として
脊
(
せ
)
の
君
(
きみ
)
のお
側
(
そば
)
を
離
(
はな
)
れなかった
弟橘姫
(
おとたちばなひめ
)
の
涙
(
なみだ
)
ぐましい
犠牲
(
ぎせい
)
の
生活
(
せいかつ
)
は、
実
(
じつ
)
にその
時
(
とき
)
を
境界
(
さかい
)
として
始
(
はじ
)
められたのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ぞくと(賊徒)の例文をもっと
(3作品)
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