“攀援”の読み方と例文
読み方割合
はんえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五六十歩りて、巨人の頬髯のやうに攀援はんえん類のまとひついた鬱蒼たる大榕樹の下迄来た時、始めて私は物音を聞いた。ピチヤ/\と水を撥ね返す音である。
夾竹桃の家の女 (新字旧仮名) / 中島敦(著)
一層大なる要求を攀援はんえんすべき者があってこそ、小なる要求を抑制する必要が起るのである、徒らに要求を抑制するのはかえって善の本性にもとったものである。
善の研究 (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)