たすけ)” の例文
皆以て身の重きを成して自信自重のたすけたるべきものなれども、就中なかんずく私徳の盛んにしていわゆる屋漏おくろうに恥じざるの一義は最もたのむべきものにして
日本男子論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
めぐらしているだろう。隴西ろうせい地方の麦もようやく実ってきた頃だ。彼はきっと静かに軍を向けて、麦を刈り取り、兵食のたすけに当てようと考えるにちがいない
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大鵬たいほうは天地に縦横すべしです。なんで区々たる窮策を告げて、人のたすけなどおたのみになるのでござるか」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)