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助
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たすけ
ふりがな文庫
“
助
(
たすけ
)” の例文
其
(
その
)
際地誌の類たとえば「風土記」とか近くは『郡村誌』というようなものの
助
(
たすけ
)
を借りれば、案外楽に断定し得る場合が少くない。
上州の古図と山名
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
すると天の
助
(
たすけ
)
でございますか、
時雨空
(
しぐれぞら
)
の癖として、今まで
霽
(
は
)
れていたのが
俄
(
にわ
)
かにドットと車軸を流すばかりの雨に成りました。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
余は英語に通ずる駅員の
助
(
たすけ
)
を
藉
(
か
)
りて、ようやくのことこの大男を無事に京都へ送り届けた事とは思うが、その時の不愉快はいまだに忘れない。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
何故って、ここはお前……お前が何時か
腓
(
こむら
)
を返して
沈
(
しずみ
)
懸った時に、
俺
(
おら
)
がその柔かい真白な体を
引抱
(
ひんだ
)
いて
助
(
たすけ
)
揚げたとこだ。
片男波
(新字新仮名)
/
小栗風葉
(著)
道徳は人生を経理するに必要だろうけれど、人生の真味を味わう
助
(
たすけ
)
にはならぬ。芸術と道徳とは
竟
(
つい
)
に没交渉である。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
破
(
やぶ
)
りし者なれば
捨置
(
すておか
)
れずとて既に兩人共一命にも關はる處を
夫
(
をつと
)
文右衞門が
情
(
なさけ
)
に依て兩人が命を
助
(
たすけ
)
んと二十兩の金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
女
(
むすめ
)
はひい/\と泣きながら、「姉様
謝罪
(
おわび
)
をして頂戴よう、あいたゝ、姉様よう」と、
哀
(
あはれ
)
なる声にて
助
(
たすけ
)
を呼ぶ。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
(手にて拒む如き
振
(
ふり
)
を
為
(
な
)
し、暫く
間
(
ま
)
を置き、温かに。)僕は幾らか姉さんの
助
(
たすけ
)
になりたいと思うのです。
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
大声あげて
叫
(
よば
)
らば
助
(
たすけ
)
くれべし、それにつけてもお伊勢さまと善光寺さまをおたのみ申よりほかなしと、しきりに念仏
唱
(
とな
)
へ、大神宮をいのり日もくれかゝりしゆゑ
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
私
(
わたくし
)
は
誠心
(
まごゝろ
)
を
以
(
もつ
)
て
彼等
(
かれら
)
を
祝
(
しゆく
)
します、
彼等
(
かれら
)
の
爲
(
ため
)
に
喜
(
よろこ
)
びます!
進
(
すゝ
)
め!
我
(
わ
)
が
同胞
(
どうばう
)
!
神
(
かみ
)
は
君等
(
きみら
)
に
助
(
たすけ
)
を
給
(
たま
)
はん!
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
わたくしは何と
仰
(
おっし
)
ゃっても
彼奴
(
あいつ
)
のいる
傍
(
そば
)
へ出て行く事は出来ません。もしか
明日
(
あした
)
の朝起きて見まして
彼奴
(
あいつ
)
が消えて無くなっていれば天の
助
(
たすけ
)
というものでございます。
痴人と死と
(新字新仮名)
/
フーゴー・フォン・ホーフマンスタール
(著)
政治的の平等と自由を主張する事は思想の上にデモクラシーを実現する
助
(
たすけ
)
ともなることなれば
平民道
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
おつぎは
針
(
はり
)
持
(
も
)
つやうに
成
(
な
)
つてからはき/\として
俄
(
にはか
)
にませて
來
(
き
)
たやうに
見
(
み
)
えた。おつぎはもう十六である。
辛苦
(
しんく
)
の
間
(
あひだ
)
に
在
(
あ
)
る
丈
(
だけ
)
に
去年
(
きよねん
)
からでは
何
(
ど
)
れ
程
(
ほど
)
大人
(
おとな
)
びて
勘次
(
かんじ
)
の
助
(
たすけ
)
に
成
(
な
)
るか
知
(
し
)
れない。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
かわいそうに昨日の昼から何もたべないで、一晩中穴の底で
助
(
たすけ
)
を呼んでいたのですから、もうグッタリつかれてしまって、あの元気なチャメのター公のおもかげは、どこにもありません。
新宝島
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
合点
(
がてん
)
ならねば、
是是
(
これこれ
)
御亭主、勘違い致さるゝな、お辰様をいとしいとこそ思いたれ女房に
為様
(
しよう
)
なぞとは
一厘
(
いちりん
)
も思わず、忍びかねて難義を
助
(
たすけ
)
たる
計
(
ばかり
)
の事、旅の者に女房授けられては
甚
(
はなは
)
だ迷惑。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
近
(
ちか
)
づいて
見
(
み
)
ると
艇中
(
ていちう
)
には
一個
(
いつこ
)
の
人影
(
ひとかげ
)
もなく、
海水
(
かいすい
)
は
艇
(
てい
)
の
半
(
なか
)
ばを
滿
(
みた
)
して
居
(
を
)
るが、
何
(
なに
)
は
兎
(
と
)
もあれ
天
(
てん
)
の
助
(
たすけ
)
と
打
(
うち
)
よろこび、
少年
(
せうねん
)
をば
浮標
(
ブイ
)
に
托
(
たく
)
し、
私
(
わたくし
)
は
舷側
(
げんそく
)
に
附
(
つ
)
いて
泳
(
およ
)
ぎながら、
一心
(
いつしん
)
に
海水
(
かいすい
)
を
酌出
(
くみだ
)
し
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
かつ思えらく
古昔
(
いにしえ
)
の英雄或は勇み或は感謝しつつ世を去れり、余も何ぞ
均
(
ひと
)
しく為し
能
(
あた
)
わざらんやと、ことに宗教の
助
(
たすけ
)
あり、復活の
望
(
のぞみ
)
あり、もし余の愛するものの死する時には余はその
枕辺
(
まくらべ
)
に立ち
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
「ほう、床に転がっているこの丸太ん棒が
邪魔
(
じゃま
)
をしているから、檻が床までぴったり下らないのだ。これは天の
助
(
たすけ
)
だ。一彦君、君は小さいから、この檻と床との隙間をくぐって檻から
這出
(
はいだ
)
してごらん」
怪塔王
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
亦長凡一里の
伏流
(
ふくりう
)
を
発見
(
はつけん
)
したり、
其
(
その
)
奇
(
き
)
なる一は一行の
疲労
(
ひらう
)
を
慰
(
い
)
するに
足
(
た
)
り、一は大に学術上の
助
(
たすけ
)
を
与
(
あた
)
へたり、
遂
(
つゐ
)
に六千呎の高きに
至
(
いた
)
りて水
全
(
まつた
)
く尽き、点々一
掬
(
きく
)
の水となれり、此辺の
嶮峻
(
けんしゆん
)
其極度に
達
(
たつ
)
し
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
もう
此所
(
ここ
)
で己はつかえる。誰の
助
(
たすけ
)
を借りて先へ進もう。1225
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
それを知るために、この際Hさんの
助
(
たすけ
)
を借りようとすれば、勢い万事を彼の前に投げ出して見せなければならなかった。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
この徒渉は深さ腰に達し、
且
(
かつ
)
水勢が強いので、長次郎の
助
(
たすけ
)
を借りても尚お困難を感じた。元来徒渉す
可
(
べ
)
き場所ではないのであるが止むを得なかったのである。
黒部川奥の山旅
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
老夫
(
らうふ
)
曰
(
いはく
)
、人の心は物にふれてかはるもの也、はじめ熊に
逢
(
あひ
)
し時はもはや
死地
(
こゝでしす
)
事と
覚悟
(
かくご
)
をばきはめ命も
惜
(
をし
)
くなかりしが、熊に
助
(
たすけ
)
られてのちは
次第
(
しだい
)
に命がをしくなり
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
私
(
わたくし
)
は
誠心
(
まごころ
)
を
以
(
もっ
)
て
彼等
(
かれら
)
を
祝
(
しゅく
)
します、
彼等
(
かれら
)
の
為
(
ため
)
に
喜
(
よろこ
)
びます!
進
(
すす
)
め!
我
(
わ
)
が
同胞
(
どうぼう
)
!
神
(
かみ
)
は
君等
(
きみら
)
に
助
(
たすけ
)
を
給
(
たま
)
わん!
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
助
(
たすけ
)
んと
云
(
いふ
)
心底
(
しんてい
)
は
嬉
(
うれ
)
しけれども
其
(
そ
)
は
無益
(
むえき
)
の事なり我は
其外
(
そのほか
)
にも
科
(
とが
)
多
(
おほ
)
ければとても
遁
(
のが
)
れぬ
身
(
み
)
なるにより
尋常
(
じんじやう
)
に
科
(
とが
)
を
蒙
(
かうむ
)
らんと申にぞ喜八は
差俯向
(
さしうつむい
)
て
詞
(
ことば
)
なし大岡殿暫時
兩人
(
りやうにん
)
の
詞
(
ことば
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
漣
(
さざなみ
)
や滋賀県に
佗年月
(
わびとしつき
)
を過すうち、聞く東京に倉瀬とて、弱きを助くる探偵ありと、雲間に高きお
姓名
(
なまえ
)
の、
雁
(
かり
)
の
便
(
たより
)
に聞ゆるにぞ、さらば
助
(
たすけ
)
を乞い申して、下枝等を救わむと
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そういう風にその可哀相な人はわたしに
便
(
たよ
)
るのだから、わたしはまたその人の
助
(
たすけ
)
になるのを自分の為事にしているのです。それが今お前に言われて見れば、わたしのおっ母さんなのね。
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
どこかに一時は
磨
(
みが
)
き
立
(
たて
)
たる光の残れるが
助
(
たすけ
)
をなせるなるべし。
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
人をお
助
(
たすけ
)
なされたので、神様が先生様をお助なされた。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
わが見るは動く世ならず、動く世を動かぬ物の
助
(
たすけ
)
にて、よそながら
窺
(
うかが
)
う世なり。
活殺生死
(
かっさつしょうじ
)
の
乾坤
(
けんこん
)
を
定裏
(
じょうり
)
に
拈出
(
ねんしゅつ
)
して、五彩の色相を静中に描く世なり。
薤露行
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
燃残
(
もえのこ
)
りたる
炬
(
たいまつ
)
一ツをたよりに人も馬も
首
(
くび
)
たけ水に
浸
(
ひた
)
り、
漲
(
みなぎ
)
るながれをわたりゆくは馬を
助
(
たすけ
)
んとする也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
當分
(
たうぶん
)
押込
(
おしこめ
)
置
(
おき
)
て
猶
(
なほ
)
助
(
たすけ
)
候半んと存ぜし中相役の立花左仲と申者竊に
主人
(
しゆじん
)
と申合せ
絞殺
(
しめころ
)
し其儀に付右等の儀は全く
後
(
あと
)
にて
承
(
うけたま
)
はりたる
事
(
こと
)
ゆゑ萬事の儀ども
相違
(
さうゐ
)
仕つりて候と申
立
(
たて
)
けるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
(
頼
(
たの
)
みます、頼みます、)というさえ
助
(
たすけ
)
を呼ぶような調子で、
取縋
(
とりすが
)
らぬばかりにした。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
昔から偶然の事が軍隊の
助
(
たすけ
)
になったことは往々有る。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
不思議
(
ふしぎ
)
とおもひながら身をきよめて御
機
(
はた
)
を
織果
(
おりはて
)
、その父問屋へ
持去
(
もちさ
)
り、
往着
(
ゆきつき
)
しとおもふ頃娘時ならず
俄
(
にはか
)
に
紅潮
(
つきやく
)
になりしゆゑ、さては我が
歎
(
なげき
)
しを
聞
(
きゝ
)
てかのもの我を
助
(
たすけ
)
しならんと
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
(
頼
(
たの
)
みます、
頼
(
たの
)
みます、)といふさへ
助
(
たすけ
)
を
呼
(
よ
)
ぶやうな
調子
(
てうし
)
で、
取縋
(
とりすが
)
らぬばかりにした。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
兄がいはく、光る石を
拾
(
ひろ
)
ひ
得
(
え
)
しは我が
企
(
くはだて
)
なり、
汝
(
なんぢ
)
は我が
力
(
ちから
)
を
助
(
たすけ
)
しのみなり、光る石は親の
譲
(
ゆづり
)
にあらず、兄が物なり。
家財
(
かざい
)
を
分
(
わかつ
)
ならばおやのゆづりをこそわかつべけれ、
与
(
あた
)
ふまじ/\。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
学士も我を忘れて
助
(
たすけ
)
を呼んだのである。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
二人は
橇
(
かじき
)
に雪を
漕
(
こぎ
)
つゝ(雪にあゆむを里言にこぐといふ)
互
(
たがひ
)
に
声
(
こゑ
)
をかけて
助
(
たすけ
)
あひ
辛
(
からう
)
じて
嶺
(
たふげ
)
を
逾
(
こえ
)
けるに、
商人
(
あきひと
)
農夫
(
のうふ
)
にいふやう、今日の晴天に
柏崎
(
かしはざき
)
までは何ともおもはざりしゆゑ
弁当
(
べんたう
)
をもたず
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
助
常用漢字
小3
部首:⼒
7画
“助”を含む語句
助力
助手
扶助
救助
補助
助言
助長
手助
幇助
援助
助人
冥助
福助
助勢
百助
助役
源之助
多助
氏助
祐助
...