“燃残”の読み方と例文
読み方割合
もえのこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百日紅さるすべり燃残もえのこりを、真向まっこうに仰いで、日影を吸うと、出損なったくさめをウッと吸って、扇子の隙なく袖をおさえる。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
燃残もえのこりたるたいまつ一ツをたよりに人も馬もくびたけ水にひたり、みなぎるながれをわたりゆくは馬をたすけんとする也。
へやは薄暗がりでしたが、く火が、わず燃残もえのこって、思い掛けぬ時分にパット燃上っては廻りを急に明るくすると思えば、またにわかに消失せて、元の薄暗がりになりました。
忘れ形見 (新字新仮名) / 若松賤子(著)