“燃料”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たきもの28.6%
ねんれう14.3%
たきつけ14.3%
ねんりょう14.3%
もえくさ14.3%
もえぐさ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おまけに朝は一番早く起された。そして、戸を明け、掃除そうじをするのですが、この掃除がむずかしい。縄屑やゴミは燃料たきものになるので、土がまじらぬように、そっとかないと叱られる。
アド・バルーン (新字新仮名) / 織田作之助(著)
したがつてたきゞ缺乏けつばふから豆幹まめがらわらのやうなものもみな燃料ねんれうとして保存ほぞんされてることは勘次かんじつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
牛小屋は高原の東の隅に在つて、粗造そまつな柵の内にはだ角の無いこうしも幾頭か飼つてあつた。例の番小屋を預かる男は人々を款待顔もてなしがほに、枯草を焚いて、なほさま/″\の燃料たきつけを掻集めて呉れる。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
いそへ出ると、砂を穿って小さく囲って、そこいらの燃料もえくさ焚附たきつける。バケツへ汐汲しおくみという振事があって、一件ものをうでるんだが、波の上へうっすりと煙がなびくと、富士を真正面まっしょうめんに、奥方もちっと参る。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
やがて一抱えの燃料もえぐさを持って立ち帰って来たので、それを焚いて温りながら、一つ一つ差しくべつつ話しをしていたが、文彦は何心のう今自分の持っている木を見るとこの月世界に見なれぬ
月世界競争探検 (新字新仮名) / 押川春浪(著)