“款待顔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もてなしがお85.7%
もてなしがほ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「叔父さん達は御風呂は如何いかがですか」と豊世は款待顔もてなしがおに、「今日は、郷里くにへ帰る人の御馳走に立てましたところですが——」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「ネブ茶を香ばしく入れましたから、持って来ました」とお種は款待顔もてなしがおに言て、吾子わがこと弟の顔を見比べて、「正太や、叔父さんにもいでげとくれ」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
牛小屋は高原の東の隅に在つて、粗造そまつな柵の内にはだ角の無いこうしも幾頭か飼つてあつた。例の番小屋を預かる男は人々を款待顔もてなしがほに、枯草を焚いて、なほさま/″\の燃料たきつけを掻集めて呉れる。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)