“もてなしがお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
款待顔85.7%
持成顔14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とお島は客を款待顔もてなしがおに言った。この若い細君は森彦の周旋でかたづいて来た人で、言葉づかいは都会の女と変らなかった。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
と森彦が款待顔もてなしがおに言出した。彼は宿の小娘を呼んで、御客様に踊を御目に掛けよ、老婆おばあさんにも来て、三味線しゃみせんを引くように、と笑い興じながら勧めた。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
と田辺の姉さんもそこへ出て来て、半ば遠来の客を持成顔もてなしがおに、半ば捨吉を叱るように言った。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
と一人の同級生は袋の口を菅の方へも向けて持成顔もてなしがおに言った。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)