“嚔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くさめ47.4%
くしゃみ36.1%
くさみ5.2%
くさ4.1%
くしやみ3.1%
くしゃ1.0%
くしゃめ1.0%
くしやめ1.0%
はなひ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、どこ風吹くかの魯達は、この森厳しんげんさと山冷えに、くさめでも覚えてきたか、しきりと鼻にしわをよせて、鼻をもぐもぐさせていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
くしゃみ出損でそこなった顔をしたが、半間はんまに手を留めて、はらわたのごとく手拭てぬぐいを手繰り出して、蝦蟇口がまぐちの紐にからむので、よじってうつむけに額をいた。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一旦、円戯場アレエヌの砂に立ってちょいとくさみをするとヴィル・デ・ポオの小道に砂埃りが立つといわれたものでごぜやした。
彼はもう一度そこでくさめをしたが、その音があまり大きかったので、丁度その時、窓の下へ寄って来た七面鳥がだしぬけに、その奇態な自分の言葉でもって
夏川は目がさめて、慌てゝ身体を起すと、先づ、つゞけさまに、七ツ八ツくしやみをしたものだ。
母の上京 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
プリューシキンは眼鏡をかけると、書附を引っ掻きまわしはじめた。そして、いろんな書類の束を解くたんびに、お客に恐ろしい埃の馳走をふるまったため、チチコフはしきりにくしゃみをしたものだ。
呼吸いきを詰めて、うむとこらえて凍着こごえつくが、古家ふるいえすすにむせると、時々遣切やりきれなくなって、ひそめたくしゃめ、ハッと噴出ふきだしそうで不気味な真夜中。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
呼吸いきめて、うむとこらへて凍着こゞえつくが、古家ふるいへすゝにむせると、時々とき/″\遣切やりきれなくつて、ひそめたくしやめ、ハツと噴出ふきだしさうで不氣味ぶきみ眞夜中まよなか
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
はなひり、おこさや
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)