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嚔
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くさみ
ふりがな文庫
“
嚔
(
くさみ
)” の例文
一旦、
円戯場
(
アレエヌ
)
の砂に立ってちょいと
嚔
(
くさみ
)
をするとヴィル・デ・ポオの小道に砂埃りが立つといわれたものでごぜやした。
ノンシャラン道中記:06 乱視の奈翁 ――アルル牛角力の巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
皇太子は
可愛
(
かあい
)
らしい指先でルウズヴエルト氏の鼻の上を押へた。気難しやの大統領は
嚔
(
くさみ
)
をしさうな顔になつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「ははははおもしろい、
汝
(
うぬ
)
! 嫌われて何がおもしろい。畜生、」と自ら
嘲
(
あざけ
)
って、
嚔
(
くさみ
)
を仕損ったように眉を
顰
(
ひそ
)
め、口をゆがめて
頬桁
(
ほおげた
)
をびっしゃり平手でくらわし
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
私
(
わたし
)
は
申譯
(
まをしわけ
)
のない
御無沙汰
(
ごぶさた
)
して
居
(
を
)
りましたが
貴君
(
あなた
)
もお
母樣
(
つかさん
)
も
御機嫌
(
ごきげん
)
よくいらつしやりますかと
問
(
と
)
へば、いや
最
(
も
)
う
私
(
わし
)
は
嚔
(
くさみ
)
一つせぬ
位
(
くらゐ
)
、お
袋
(
ふくろ
)
は
時
(
とき
)
たま
例
(
れい
)
の
血
(
ち
)
の
道
(
みち
)
と
言
(
い
)
ふ
奴
(
やつ
)
を
始
(
はじ
)
めるがの
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
そりゃ大方
天狗
(
てんぐ
)
が
嚔
(
くさみ
)
をしたのか、そうでなければ三ツ目入道が屍を
放
(
ひ
)
った音だろう。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“嚔(くしゃみ)”の解説
くしゃみ(嚔、en: sneeze)とは、一回ないし数回痙攣状の吸気を行った後に強い呼気をされること。くしゃみ反応は不随意運動であり「自力で抑制」することはできない。
(出典:Wikipedia)
嚔
漢検1級
部首:⼝
18画