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『母の上京』
ふりがな文庫
『
母の上京
(
ははのじょうきょう
)
』
母親の執念はすさまじいものだと夏川は思つた。敗戦のどさくさ以来、夏川はわざと故郷との音信を断つてゐる。故郷の知り人に会ふこともなく、親しい人にも今の住所はなるべく明さぬやうにしてゐるのだが、どういふ風の便りを嗅ぎわけて、母がたうとう自分の住 …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「人間 第二巻第一号」1947(昭和22)年1月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約34分(500文字/分)
朗読目安時間
約56分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
御酒
(
ゴシュ
)
嚔
(
くしやみ
)
勢
(
せい
)
萎
(
しな
)
措
(
お
)
齢
(
とし
)
鬘
(
かつら
)
端唄
(
はうた
)
現身
(
うつしみ
)
涯
(
はて
)
洟水
(
はなみず
)
河鹿
(
かじか
)
沈湎
(
ちんめん
)
沁々
(
しみじみ
)
歴々
(
ありあり
)
曾
(
かつ
)
亦
(
また
)
我
(
われ
)
恬淡
(
てんたん
)
忿懣
(
ふんまん
)
幇間
(
ほうかん
)
宿酔
(
ふつかよい
)
呂律
(
ろれつ
)
午
(
ひる
)
刷毛
(
はけ
)
人
(
ひと
)