“くしゃみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
59.3%
25.9%
苦沙弥9.3%
咳嗽1.9%
噴嚏1.9%
噴嚔1.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども、無茶先生や豚吉やヒョロ子は鼻の穴に綿をつめておりますから、香水のにおいもわからなければくしゃみも出しません。
豚吉とヒョロ子 (新字新仮名) / 夢野久作三鳥山人(著)
それを嗅ぐと、大勢の人は吾れ勝ちにくしゃみを初めて息もされない位で、しまいにはみんな苦しまぎれに眼をまわすものさえ出て来ました。
豚吉とヒョロ子 (新字新仮名) / 夢野久作三鳥山人(著)
彼はくしゃみをした。そして傍にあった一升徳利を引き寄せると、重さでぶるぶる手を震わせながら茶椀の中へ注ぎ込んだ。
不幸 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
イヷン・イヷーヌィチはハンカチにくしゃみをして、元気づき、今やっと眼が醒めたように私と妻の顔を見まわした。
(新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
いよいよ鈴木君がペンペン草を目的めあて苦沙弥くしゃみ先生の臥竜窟がりょうくつを尋ねあてたと見える。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
『吾輩は猫である』のなかに描かれている苦沙弥くしゃみ先生夫妻の間柄は、決して陰惨な印象を与えはしない。
漱石の人物 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
それは、咳嗽菽豆くしゃみそらまめに似た清潔好きな小草で、ごみがはいると咳嗽くしゃみのようなガスをだす。
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その短い間を、自己欺瞞ぎまん酩酊めいていとに過ごそうとするのか? のろわれた卑怯者ひきょうものめ! その間をなんじみじめな理性をたのんで自惚うぬぼれ返っているつもりか? 傲慢ごうまんな身のほど知らずめ! 噴嚏くしゃみ一つ、汝の貧しい理性と意志とをもってしては、左右できぬではないか。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
——咳嗽せき噴嚔くしゃみをする時は布片きれ又は紙などにて鼻口を覆うこと——とある。
女婿 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)