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苦沙弥
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くしゃみ
ふりがな文庫
“
苦沙弥
(
くしゃみ
)” の例文
「ええ
苦沙弥
(
くしゃみ
)
じゃ要領を得ない
訳
(
わけ
)
で——あの男は私がいっしょに下宿をしている時分から実に
煮
(
に
)
え切らない——そりゃ御困りでございましたろう」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
『吾輩は猫である』のなかに描かれている
苦沙弥
(
くしゃみ
)
先生夫妻の間柄は、決して陰惨な印象を与えはしない。作者はむしろ苦沙弥夫人をいつくしみながら描いている。
漱石の人物
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
その内で
苦沙弥
(
くしゃみ
)
君の裏の中学校の生徒が騒いで乱暴する所をかいて御覧に入ます。(三八、一一、二四)
漱石氏と私
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
「来るんだ。午後一時までに
苦沙弥
(
くしゃみ
)
の
家
(
うち
)
へ来いと
端書
(
はがき
)
を出しておいたから」「人の都合も聞かんで勝手な事をする男だ。寒月を呼んで何をするんだい」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「それは新工夫だね、どうだい
苦沙弥
(
くしゃみ
)
などはちと釣って貰っちゃあ、一寸延びたら人間並になるかも知れないぜ」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
名札もろくにはってない古べいの
苦沙弥
(
くしゃみ
)
先生の
居
(
きょ
)
は、去年の暮れおしつまって
西片町
(
にしかたまち
)
へ引き越された。
僕の昔
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
風呂場を出ると、ひやりと吹く秋風が、袖口からすうと這入って、
素肌
(
すはだ
)
を
臍
(
へそ
)
のあたりまで吹き抜けた。
出臍
(
でべそ
)
の圭さんは、はっくしょうと大きな
苦沙弥
(
くしゃみ
)
を無遠慮にやる。
二百十日
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
苦
常用漢字
小3
部首:⾋
8画
沙
常用漢字
中学
部首:⽔
7画
弥
常用漢字
中学
部首:⼸
8画
“苦沙弥”で始まる語句
苦沙弥君