“苦沙弥”の読み方と例文
読み方割合
くしゃみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ええ苦沙弥くしゃみじゃ要領を得ないわけで——あの男は私がいっしょに下宿をしている時分から実にえ切らない——そりゃ御困りでございましたろう」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
『吾輩は猫である』のなかに描かれている苦沙弥くしゃみ先生夫妻の間柄は、決して陰惨な印象を与えはしない。作者はむしろ苦沙弥夫人をいつくしみながら描いている。
漱石の人物 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
その内で苦沙弥くしゃみ君の裏の中学校の生徒が騒いで乱暴する所をかいて御覧に入ます。(三八、一一、二四)
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)