“遣切”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やりき91.7%
せつ4.2%
やりきり4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「原稿料じゃ当分のうち間に合いません。稿料不如しかず傘二本か。一本だと寺を退く坊主になるし、三本目には下り松か、遣切やりきれない。」
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
アンマリ立派な話じゃ御座いませんので……あの時のような遣切せつない事はありまっせんじゃった。今まで誰にも云わずにおりましたが……懲役に遣られるかも知れませんので……。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「これじゃ全然まるで私達が職人のために働いてやっているようなものです」お島は遣切やりきりのつかなくなって来た生活の圧迫を感じて来ると、そう言って小野田を責めた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)