“遣取”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やりとり78.6%
やりと21.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
敵意のあるものなら、手紙を遣取やりとりするのも少し変ではないか、こう叔父が混返まぜかえしたのが始まりで、お俊は負けずに言い争った。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
何人なんぴとに断って、おれの妻と手紙の遣取やりとりをする。一応主人たるべきものに挨拶をしろ! 遣兼ねやしない……地方いなかうるさいからな。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と無闇に書立て、粥河圖書の眼の前で名前を書いて彼方あちら此方こちらへと遣取やりとりをさせました。母親は恩人だから厭とも云われず、娘は唯もじ/\して居る。
上方組との打合せはよいが、一体、いつ迄、このような同じ文句の遣取やりとりを交しているのだ。内蔵助殿の手紙といえば、毎度決まって、公儀の御憐憫ごれんびんにおすがり申し奉る事だ。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)