くしやみ)” の例文
夏川は目がさめて、慌てゝ身体を起すと、先づ、つゞけさまに、七ツ八ツくしやみをしたものだ。
母の上京 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
そしてこんな時に一寸風邪をひいて、くしやみをすると、血粒が気管支から出るので、自分にも気味が悪かつた。掌でその血粒を受けて、それを見詰めて、自分の運命を考へると、段々淋しく、臆病になる。
「泥坊がくしやみをしたんですわ、」
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
突然、一つのくしやみが破裂した
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
「泥坊のくしやみだ、」
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)