“半間”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はんま75.8%
はんげん24.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くしゃみ出損でそこなった顔をしたが、半間はんまに手を留めて、はらわたのごとく手拭てぬぐいを手繰り出して、蝦蟇口がまぐちの紐にからむので、よじってうつむけに額をいた。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
少し人間は半間はんまですが、案外鼻の利く八五郎に、少しでも事件を扱わせて、行く行く立派な御用聞に仕立ててやろうという平次の腹でしょう。
小座敷ながら半間はんげんの床に掛物があり、隣りとの襖を隠すように、二枚折りの小屏風を立て、四角な桐の火鉢には火がおこっていた。
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
半間はんげん程の、曲りくねった細い通路の両側には、陽をさえぎって、見上げるばかりの丈余じょうよ生垣いけがきだ。生垣と云っては当らぬ。
地獄風景 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)