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半間
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はんげん
ふりがな文庫
“
半間
(
はんげん
)” の例文
小座敷ながら
半間
(
はんげん
)
の床に掛物があり、隣りとの襖を隠すように、二枚折りの小屏風を立て、四角な桐の火鉢には火がおこっていた。
さぶ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
半間
(
はんげん
)
程の、曲りくねった細い通路の両側には、陽をさえぎって、見上げるばかりの
丈余
(
じょうよ
)
の
生垣
(
いけがき
)
だ。生垣と云っては当らぬ。
地獄風景
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
お末は白い前掛で手を拭き拭き出て来て、暗い六畳の
半間
(
はんげん
)
の戸棚から子供達の寝間着の皆
入
(
はい
)
つた
中位
(
ちうぐらゐ
)
な行李を引き出した。
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
自分はつと立って嫂の
後
(
うしろ
)
へ廻った。彼女は
半間
(
はんげん
)
の
床
(
とこ
)
を背にして坐っていた。室が狭いので彼女の帯のあたりはほとんど杉の床柱とすれすれであった。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
よく見るとその
半間
(
はんげん
)
の押入の襖と柱との合せ目が、どちらか歪んでるせいか、上の方が五分ばかりすいていた。掌をかざしたが、別に隙間風がはいってる様子もなかった。
白血球
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
▼ もっと見る
その非常梯子は、チャンウーの店のすぐそばをとおっており、その間、
半間
(
はんげん
)
とはなれていない。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
おしょさんの家は格子戸の中が
半間
(
はんげん
)
のたたきに二畳、となりに窓の部屋、中の間の八畳にずっと戸棚があって、一方の壁に
箪笥
(
たんす
)
がならび、その上に一ぱい細かいものが飾られてある。
旧聞日本橋:18 神田附木店
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
玄關
(
げんくわん
)
から
下駄
(
げた
)
を
提
(
さ
)
げて
來
(
き
)
て、すぐ
庭
(
には
)
へ
下
(
お
)
りた。
縁
(
えん
)
の
先
(
さき
)
へ
便所
(
べんじよ
)
が
折
(
お
)
れ
曲
(
まが
)
つて
突
(
つ
)
き
出
(
だ
)
してゐるので、いとゞ
狹
(
せま
)
い
崖下
(
がけした
)
が、
裏
(
うら
)
へ
拔
(
ぬ
)
ける
半間
(
はんげん
)
程
(
ほど
)
の
所
(
ところ
)
は
猶更
(
なほさら
)
狹苦
(
せまくる
)
しくなつてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
半
常用漢字
小2
部首:⼗
5画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
“半”で始まる語句
半
半分
半刻
半纏
半襟
半纒
半身
半年
半切
半歳