“中位”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゅうぐらい38.5%
ちゅうい23.1%
ちうぐらゐ15.4%
ちゆうぐらゐ7.7%
ちうゐ7.7%
ちゆうくらゐ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中位ちゅうぐらいに見えます」と私は答えた。この答えは先生にとって少し案外らしかった。先生はまた口を閉じて、無言で歩き出した。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
るだけの事をちゃんと遣って、級の中位ちゅういより下にはくだらずに進んで来た。遊ぶ時間はきまって遊ぶ。夕食後に必ず散歩に出て、十時前には間違なく帰る。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
お末は白い前掛で手を拭き拭き出て来て、暗い六畳の半間はんげんの戸棚から子供達の寝間着の皆はいつた中位ちうぐらゐな行李を引き出した。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
早速さつそく停車場ステエシヨンから遠くない「伊太利亜イタリアホテル」へはひつて行つた。ベデカアで読んで置いた中位ちゆうぐらゐのホテルだ。二日ふつか以上なら下宿なみにすると主婦が言ふ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
十度とたび、これをあらひたるものは、うまれし 清秀せいしうにしてたつとし。あらふこと二三度にさんどなるものは、尋常じんじやう中位ちうゐひと、まるきり洗濯せんたくをしないのは、昏愚こんぐ穢濁あいだくにして、しか淫亂いんらんだ、とをしへたのである。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
自分等がこの道の方からあがつて来たのは今日けふが初めであつたから、少し道が違はないかなどとも危ぶまれたのであつたが、其処そこを横切つて南北の中位ちゆうくらゐの幅の道に出るとぐ見知りの空地あきちがあつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)