“助長”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たす33.3%
じよちやう16.7%
すけなが16.7%
じょちょう16.7%
ぢよてう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
モ一つ、それを助長たすけるのは、厭でも應でも毎日顏を見では濟まぬ女中のお芳であつた。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
彼等かれらやうや樹相じゆさうかたちづくるととものこぎり残酷ざんこくわたつてすこしでも餘裕よゆうあたへられないのである。それで彼等かれらあひだには自然しぜんたゞ恐怖きようふする性質せいしつのみが助長じよちやうされたのであるかもれない。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
五月二十四日再び年号が変り、寿永じゅえいとなった。同じその日、城太郎助長すけながの弟四郎助茂すけもちが、越後守に任命された。
かの女はかの女の強情ごうじょうをも、傲慢ごうまんをも、潔癖けっぺきをも持てあまして居た。そのくせ、かの女は、かの女の強情やそれらを助長じょちょうさすのは、世の中なのだとさえ思って居る。
かの女の朝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ひとつは二人とも躰にわるやまいツてゐるからでもあらうが、一つはまた面白おもしろくない家内かない事情じゞやう益々ます/\おもひ助長ぢよてうせしむるやうになツてゐるので、自然しぜん陰欝ゐんうつな、晴々はれ/″\しない
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)