“古昔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むかし37.5%
こせき25.0%
いにしえ18.8%
いにしへ12.5%
コセキ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここは古昔むかしより女のあることを許さねば、酌するものなどすべて男の児なるもなかなかにきびきびしくて好し。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
山重なって森深く、岩たたなわって谷をなし、天龍の川の流るる所、古昔こせきより神仙住居すまいして、深紅のぼたんの花を養う。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
古昔いにしえは水の清かりしをもて人の便とするところとなりて、住むもの自ら多かりけむ、この川筋には古き器物を出すこと多し。石神井明神の神体たる石剣の如きもその一なり。
水の東京 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
恁う言ひ乍ら、渠はその目を移して西山のいただきを見、また、凹地くぼちの底の村を瞰下した。古昔いにしへの尊き使徒が異教人の国を望んだ時の心地だ。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
オモンミルニ、古昔コセキ、那県ノ制、全国ノ丁壮ヲ募リ、軍団ヲ設ケ、以テ国家ヲ保護ス、固ヨリ兵農ノ分ナシ。