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佑
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たすけ
ふりがな文庫
“
佑
(
たすけ
)” の例文
何とか口実をつけて逃げたいと思ふ矢先、突然横浜転任の命令を受けたのは、彼の身に取つては全く天の
佑
(
たすけ
)
であつた。
男ごゝろ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
或
(
あるひ
)
は
摧
(
くだ
)
けて死ぬべかりしを、
恙無
(
つつがな
)
きこそ天の
佑
(
たすけ
)
と、彼は数歩の内に宮を追ひしが、流に
浸
(
ひた
)
れる
巌
(
いはほ
)
を
渉
(
わた
)
りて、既に渦巻く
滝津瀬
(
たきつせ
)
に
生憎
(
あやにく
)
! 花は散りかかるを
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
自ら善を積み、仁を
累
(
かさ
)
ね、忠孝純至の者でないかぎり、とても免れることはできない、まして普通一般の人民では天の
佑
(
たすけ
)
が
寡
(
すくな
)
いから、この
塗炭
(
とたん
)
に当ることがどうしてできよう、しかし
富貴発跡司志
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
幸
(
さいわい
)
闇夜
(
やみよ
)
にて
人通
(
ひとどおり
)
なきこそ天の
佑
(
たすけ
)
と得念が
死骸
(
しがい
)
を池の中へ
蹴落
(
けおと
)
し、そつと同所を立去り
戸田様
(
とださま
)
御屋敷前を通り過ぎ、
麻布
(
あざぶ
)
今井谷
(
いまいだに
)
湖雲寺
(
こうんじ
)
門前に
出
(
い
)
で申候処
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
佑
漢検準1級
部首:⼈
7画
“佑”を含む語句
隼人佑
瞿佑
天佑
主水佑
佑筆
和泉守乗佑
天佑平八郎書
宗佑
実佑
木村隼人佑
林佑
防人司佑大伴四綱
隼人佑重茲