“塗炭”の読み方と例文
読み方割合
とたん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やや完全に演ぜんなぞと思立おもいたたば米や塩にまで重税を課して人民どもに塗炭とたんの苦しみをさせねばならぬような事が起るかも知れぬ。
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
天下の塗炭とたんを救い、害賊を討ち、国土に即した公権を確立し、やがては永遠の平和と民福を計るにある。分っておるかそこのところは!
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
苔虫の国には政府と人民との区別がないから、政府が圧制して人民が塗炭とたんに苦しむというごときことは決してない。
理想的団体生活 (新字新仮名) / 丘浅次郎(著)