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『男ごゝろ』
ふりがな文庫
『
男ごゝろ
(
おとこごころ
)
』
大方帳場の柱に掛けてある古時計であらう。間の抜けた力のない音でボンボンと鳴り出すのを聞きつけ、友田は寐てゐる夜具の中から手を伸して枕元の懐中時計を引寄せながら、 「民子さん。あれア九時でせう。まだいゝんですか。」と抱寐した女の横顔に頤を載せ …
著者
永井荷風
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約13分(500文字/分)
朗読目安時間
約21分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
杜絶
(
とだや
)
佇立
(
たゝず
)
女
(
をんな
)
駐
(
とま
)
家名
(
いへな
)
鳥渡
(
ちよつと
)
明日
(
あした
)
憚
(
はゞか
)
晩
(
おそ
)
一
(
ひ
)
狂
(
ちが
)
夜
(
よる
)
啣
(
くは
)
翌日
(
あくるひ
)
午後
(
ひるすぎ
)
側
(
わき
)
一際
(
ひときは
)
異
(
ちが
)
縮髪
(
ちゞらしがみ
)
浴衣
(
ゆかた
)
駅外
(
えきそと
)
更
(
ふ
)
彼
(
か
)
明日
(
あす
)
後方
(
うしろ
)
後
(
あと
)
往来
(
ゆきき
)
家
(
うち
)
好焼
(
このみやき
)
夜
(
よ
)
呼吸
(
いき
)
口説
(
くど
)
半
(
なかば
)
佑
(
たすけ
)
一歩
(
ひとあし
)