“天佑”の読み方と例文
読み方割合
てんゆう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さしもの司馬懿も、まんまと自己の智に負けた。もし十五万の彼の兵が城に入ってきたら、一きんの力何かせん。天佑てんゆう、天佑」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「うん、大したことでは無い」彼はついに口を開いた。「ただ天佑てんゆうというものが今度の場合にも、おたがいに必要なのだ。いずれ判るだろうがね」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
入れて置いた紙の箱はつぶれ、上包うわづつみすすけ破れて、見る影もありませんが、中の物は無事なので、天佑てんゆうとはこのこととばかりにうれしく思いました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)