“上包”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うわづつみ62.5%
うはつゝみ12.5%
うはづつみ12.5%
うわづつ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
入れて置いた紙の箱はつぶれ、上包うわづつみすすけ破れて、見る影もありませんが、中の物は無事なので、天佑てんゆうとはこのこととばかりにうれしく思いました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
ひらくでもなしに、弁当べんたう熟々つく/″\ると、彼処あすこの、あの上包うはつゝみゑがいた、ばら/\あし澪標みをつくし小舟こぶねみよしにかんてらをともして、頬被ほうかむりしたおぢいあささまを、ぼやりと一絵具ゑのぐあはいてゑがいたのが
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
葡萄酒罎の上包うはづつみたまなるころも
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
兼好法師の消息の上包うわづつみを、文庫の屋根裏から発見したと、狂喜されたことなどあった。生涯を文庫の再建と、鎌倉文献の研究にささげて来た先生も、よわいすでに八十。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)