“絵具”のいろいろな読み方と例文
旧字:繪具
読み方割合
えのぐ80.0%
ゑのぐ13.3%
ヱノグ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それならただもう縦横無尽に絵具えのぐを画布へなすりつけてからに——黒い、射るような眼と、垂れさがった眉と、しわの深く刻まれた額と
たれこしらへるものがて、それるらしい。破莚やれむしろうへは、あゐ絵具ゑのぐや、紅殻べにがらだらけ——ばあさんの前垂まへだれにも、ちら/\しものやうに胡粉ごふんがかゝつた。角細工つのざいく種々いろ/\ある。……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
線描スミガきなしに、うちつけに絵具ヱノグを塗り進めた。美しい彩画タミヱは、七色八色の虹のやうに、郎女の目の前に、輝き増して行く。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)