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絵具
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えのぐ
ふりがな文庫
“
絵具
(
えのぐ
)” の例文
旧字:
繪具
それならただもう縦横無尽に
絵具
(
えのぐ
)
を画布へなすりつけてからに——黒い、射るような眼と、垂れさがった眉と、
皺
(
しわ
)
の深く刻まれた額と
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
千両
函
(
ばこ
)
、大福帳、
蕪
(
かぶ
)
、隠れ
蓑
(
みの
)
、隠れ
笠
(
がさ
)
、おかめの
面
(
めん
)
などの宝尽くしが張子紙で出来て、それをいろいろな
絵具
(
えのぐ
)
で塗り附ける。
幕末維新懐古談:42 熊手を拵えて売ったはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
その女は顔に青い
痣
(
あざ
)
があるというじゃあねえか。それはもう病気の発しているのを何かの
絵具
(
えのぐ
)
で塗りかくして、痣のように誤魔化しているんだ。
半七捕物帳:43 柳原堤の女
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
顔の大きな刀傷は、できるだけ、
素顔
(
すがお
)
をかえるために、
絵具
(
えのぐ
)
でかいた
贋物
(
にせもの
)
だったんだ。どうだ机博士、面白い話じゃないか
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
大層評判が
宜
(
よろ
)
しゅうございますから……
何
(
なん
)
ですよ、この頃に
絵具
(
えのぐ
)
を
持出
(
もちだ
)
して、草の上で風流の店びらきをしようと思います、大した写生じゃありませんか。
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
けれどもあの透きとおるような海の
藍色
(
あいいろ
)
と、白い帆前船などの
水際
(
みずぎわ
)
近くに塗ってある
洋紅色
(
ようこうしょく
)
とは、僕の持っている
絵具
(
えのぐ
)
ではどうしてもうまく出せませんでした。
一房の葡萄
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
椿岳の画は今の展覧会の
絵具
(
えのぐ
)
の分量を競争するようにゴテゴテ盛上げた画とは本質的に
大
(
おおい
)
に違っておる。
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
また細かく切れば
家禽
(
かきん
)
の食物にいい。
搗
(
つ
)
き砕けば角のある動物にいい。その種を
秣
(
まぐさ
)
に混ぜて使えば動物の毛並みをよくする。根は塩と交ぜれば黄色い美しい
絵具
(
えのぐ
)
となる。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
それでもその時分はもう初夏に近い頃でした。何と言つても暖かい日影はあたりに漲つてゐました。野にはアカシヤの白い花が咲き、杜には緑の濃い
絵具
(
えのぐ
)
をまき散してゐました。
一少女
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
帝展の洋画部を見ているうちに、これだけの絵に使われている
絵具
(
えのぐ
)
の全体の重量は大変なものであろうと考えた。その中に含まれている Pb と Zn だけでも
夥
(
おびただ
)
しいものであろうと思われた。
異質触媒作用
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
……というのは別のことではなく、絵を描く材料に金銭が掛かるのであって、まず何よりも
絵具
(
えのぐ
)
が入るのです。
幕末維新懐古談:72 総領の娘を亡くした頃のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
ところでその内の一枚は、他の三枚にくらべて彫刻に塗りこんである
絵具
(
えのぐ
)
が莫迦に
色褪
(
いろあ
)
せています。
麻雀殺人事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“絵具”の解説
絵具(えのぐ)は、絵画の描画・着彩や工芸品等の彩色に使われる材料。
(出典:Wikipedia)
絵
常用漢字
小2
部首:⽷
12画
具
常用漢字
小3
部首:⼋
8画
“絵具”で始まる語句
絵具入
絵具付
絵具函
絵具板
絵具面