“色褪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いろあ89.7%
いろさ3.4%
いろざ3.4%
3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
壁には、色褪せたミレーの晩鐘の口絵が張ってあった。面白くもない部屋だ。腰掛けは得たいが知れない程ブクブクして柔かである。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
最も所好なるは御横顔の半身のに候へども、あれのみ色褪め、段々薄く相成候が、何より情無く存候へども、長からぬ私の宝に致し候間は仔細も有るまじく、き後には棺の内にめもらひ候やう
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
私の物とては、衣類を入れた箱と汚れた色褪めた蒲団ぐらいのもので、机もなければただの一枚の座蒲団すらもなかった。暗い、じめじめした、黴臭い、陰気な部屋だった。
ぐるりには大入袋や安っぽい石版摺りの似顔絵などが、一面に張られていて、壁地の花模様などは、何が何やら判らないほどに、色褪めていた。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)