“褪色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいしょく63.6%
たいしよく18.2%
あせ9.1%
あせいろ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女は蒔絵まきえ文筥ふばこを持っていた。その文筥はかなり古びたもので、結んだしでひもも太く、その紫の色もすっかり褪色たいしょくしていた。
葦は見ていた (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
褪色たいしよくしたしかしかんばしい午前ひるまへの香ひが
太陽の子 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
流轉るてんうまはせては、ひめばれしこともけれど、面影おもかげみゆる長襦袢ながじゆばんぬひもよう、はゝ形見かたみ地赤ぢあかいろの、褪色あせのこるもあはれいたまし、ところ何方いづく
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
しぼみゆく花の褪色あせいろ
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)