“所好”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すき72.7%
このみ9.1%
このむところ9.1%
しょこう9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
色々の事に遮られて何日いつとはなく中絶してゐた英語の独修を続ける事や、最も所好すきな歴史を繰返して読む事や、色々あつたが
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
夫の所好このみ白粉おしろいは濃いが、色は淡い。淡しとて、容色きりょうの劣る意味ではない。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
次に忌日吾を祭る時は孝経第一、次に論語、忌日広く吾を祭らむと思はば、内経素問、内経霊枢、次に甲乙経、第三は通俗に随て、請僧誦仏経。是は大過なるべからず。たゞ所好このむところは普門品也。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
然りといえども、よく事理をつまびらかにし、そのよるところ、その安んずるところを視察せば、人おのおのその才に所長しょちょうあり、その志に所好しょこうあり、所好は必ず長じ、所長は必ず好む。
中元祝酒の記 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)