“所々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ところどころ28.0%
しょしょ26.7%
しよ/\18.7%
ところ/″\17.3%
しよしよ2.7%
ところ/\2.7%
しょ/\1.3%
しよ/″\1.3%
じよ/\1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
藤沢はこう云いながら、手近の帳場机にある紙表紙の古本をとり上げたが、所々ところどころ好い加減に頁を繰ると、すぐに俊助の方へ表紙を見せて
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そこで所々しょしょに一二箇月ずつ奉公していたら、自然手掛りを得るたつきにもなろうと思い立って、最初は本所の或る家に住み込んだ。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
さういふ潮流は暴風のときに、所々しよ/\に出来ますが、今日あるかと思へば明日なくなるといふ、頼みにならない潮流なのでございます。
うづしほ (新字旧仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
くもくらからう……みづはものすごしろからう……そら所々ところ/″\さつ藥研やげんのやうなひゞがつて、あられなかから、銀河ぎんがたまくだくがごとほとばしる。
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
たゞ街灯が所々しよしよに点いて居るばかり、其淋しさは一通でないのです。
夜の赤坂 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
所々ところ/\ちら/\と農家の灯火あかりが見えます、追々戸を締めてた処もある様子。お竹が心のうちで。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
水菓子屋或は飴菓子団子氷水を商う店が所々しょ/\に出まして、中々賑やかな事でございます。近郷のものが皆参詣に出ます。鎮守は愛宕あたごでございます。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
したうやまひける然るに夫婦の中に二人の子供こどもありて長男ちやうなんは平吉とて二十一歳いもとをおなみと呼て十八歳なるが此お浪は容貌かほかたちしうすぐれて美麗うつくしき上氣象こゝろだて優美やさしければ兩親ふたおや愛情いつくしみも一方ならず所々しよ/″\方々はう/″\より縁談えんだん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
極め甚右衞門外兩人の者も其の夜は寺にとまりける此日は三月節句の事なれば村方むらかた所々じよ/\にて宵の中は田舍唄ゐなかうた又は三味線などひきて賑ひ名主九郎右衞門方へも組頭くみがしら佐治右衞門周藏しうざう忠内ちうない七左衞門等入來いりきたり座頭に儀太夫を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)