“村方”の読み方と例文
読み方割合
むらかた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
村方むらかたの家々にてはあわてゝ戸を閉じ子供は泣く、老人はつえを棄てゝにげるという始末で、いやもう一方ひとかたならぬ騒ぎでございます。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「旦那様がそのお方だとは、夢にも知りましねえで……ただ、村方むらかたでそういううわさをしとりますもんで……お気をお悪くなすっちゃ困るでやすが」
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
名主だった松井の先々代に支配されていた村方むらかた一般の子孫なので、ものの考え方や生活感情に、習俗とでもいうような共通したものがあるらしい。
春の山 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)