“ところ/″\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
處々43.2%
所々35.1%
処々18.9%
処処2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むかしのまゝ練壁ねりかべ處々ところ/″\くづちて、かはら完全くわんぜんなのは見當みあたらくらゐそれに葛蔓かづらのぼつてますから、一見いつけん廢寺ふるでらかべるやうです。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
したがつて出來上できあがつたものには、所々ところ/″\のぶく/\が大分だいぶいた。御米およねなさけなささうに、戸袋とぶくろけたての障子しやうじながめた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
処々ところ/″\売って歩きますが、もとより稽古が好きで、ひまの時は、水を汲みましょうお湯をわかしましょうなどと、ヘエ/\云ってまめに働きます。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ほらの左右には処処ところ/″\に暗い大きながんが掘られて居て、人人は蝋燭をその中へ差入れてのぞいたが何物も見えなかつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)