“葛蔓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かずら25.0%
かづら25.0%
くずかずら25.0%
クズカヅラ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それよりも日本という国のありがたいことは、竹と葛蔓かずらとが野山のやまにありあまって、これをいろいろの容器に利用する技術が、まことにらくらくと国民のあいだに進みかつひろまってきたことである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
むかしのまゝ練壁ねりかべ處々ところ/″\くづちて、かはら完全くわんぜんなのは見當みあたらくらゐそれに葛蔓かづらのぼつてますから、一見いつけん廢寺ふるでらかべるやうです。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
下から這い上ったつたや、葛蔓くずかずらとからみ合って、夜目にもアリアリと森のように茂り重なっていた。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
其根方を樒の葉と葛蔓クズカヅラカザ野間ノマ権現の神霊を移す木(三国神社伝記)と同じ意味あひに使はれた物か、即決は出来る事でないが、阿礼幡が神の出現を待つ
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)