“葛布”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くずふ63.6%
くずぬの18.2%
かたびら9.1%
くず9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甲斐は好きな藍染あいぞめの木綿の単衣ひとえに、白葛布くずふはかまをはき、短刀だけ差して、邸内の隠居所にいる母のところへ、挨拶にいった。
小机のまえに、葛布くずぬの単衣ひとえをはだけて、へそもあらわにすわりこみ、往来の旅人や、界隈かいわい雑人ぞうにんたちをつかまえては
貯えて置いても入用がないから、その金で葛布かたびらを買って、すぐ都へいくなら、すこしはもうけがあるだろう。
王成 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
葛布くず小袴こばかまに、縹色はなだいろ小直垂こひたたれ、道中用の野太刀一腰ひとこし、次の間においているだけだった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)