葛布くずぬの)” の例文
小机のまえに、葛布くずぬの単衣ひとえをはだけて、へそもあらわにすわりこみ、往来の旅人や、界隈かいわい雑人ぞうにんたちをつかまえては
南子は絺帷ちいうす葛布くずぬのの垂れぎぬ)の後に在って孔子を引見する。孔子の北面稽首ほくめんけいしゅの礼に対し、南子が再拝してこたえると、夫人の身に着けた環佩かんぱい璆然きゅうぜんとして鳴ったとある。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)