“入來”のいろいろな読み方と例文
新字:入来
読み方割合
いりきた42.9%
いらつ14.3%
いらつしや14.3%
いりく14.3%
じゆらい14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
願ひしかば程なく檢使けんし役人やくにん入來いりきたりて疵所きずしよを改め家内の口書くちがきをとり何ぞ心當りはなきやとたづねの時右彦兵衞が事を委細ゐさいに申立しにぞこれまた町所ちやうところ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
『何でも一通り東京の事知つてなくちや、御奉公に上つても困るから、私と一緒に入來いらつしやい。教へて上げますから。』
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『おや然う。まあ甚麽どんなにか宅ぢや御世話樣になりましたか、ほんに遠い所をよく入來いらつしやつた。まあ/\お二人共自分の家へ來た積りで、ゆつくり見物でもなさいましよ。』
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
となりつま入來いりくるをるに、ふところにはまちいだきたり、らうむなさわぎのして、美尾みを何處どこまいりました、此日暮このひくれに燈火あかりをつけぱなしで、買物かひものにでもきましたかとへば、となりつままゆせて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
山野邊主税之助やまのべちからのすけと申する者なり越前殿には中納言樣へ御目通り御願の由然る所中納言樣には先達せんだつてより御所勞ごしよらうなり夜陰の御入來じゆらい何樣なにやうの儀なるや御口上承まはるべしとの御意なりと叮嚀ていねい相述あひのべければ越前守頭を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)