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入來
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いりきた
願ひしかば程なく
檢使の
役人入來りて
疵所を改め家内の
口書をとり何ぞ心當りはなきやと
尋ねの時右彦兵衞が事を
委細に申立しにぞ
是又町所を
窟外からは、
角燈、
蝋燭なんど、
點火して、
和田、
大野、
水谷といふ
順序で
入來つた。
押開き御免なされと此家の
亭主長兵衞は
入來り只今
彼方にて御樣子を伺ひ
實に
御志操を感じ候なり
然ながらお三人のお旅籠を
半分言せず
後より只一刀に切殺し此方へ
入來るにぞお菊はお竹が聲に
驚き
迯出さんとするに
間合なければ
屏風の
蔭へ隱れ
戰慄居たりし中
曲者は手
近に在しお菊が
道具を