“間合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まあい62.5%
まにあ12.5%
まあひ6.3%
まあ6.3%
まにあひ6.3%
まにやあ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
助九郎は、待っていたものの、さっ——と一足退いた。はずみ込んでくる武蔵の体と自分の腕の伸びとに間合まあいを測って退いたのである。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かれ非常ひじやう讀書どくしよこのんで、屡〻しば/\倶樂部くらぶつては、神經的しんけいてきひげひねりながら、雜誌ざつし書物しよもつ手當次第てあたりしだいいでゐる、んでゐるのではなく間合まにあはぬので鵜呑うのみにしてゐるとふやうな鹽梅あんばい
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
半分はんぶんいはせずうしろより只一刀に切殺し此方へ入來いりきたるにぞお菊はお竹が聲におどろ迯出にげいださんとするに間合まあひなければ屏風びやうぶかげへ隱れ戰慄ふるへたりし中曲者くせものは手ぢかに在しお菊が道具だうぐ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
六郎兵衛は彼をにらんだまま、ぐい、ぐいと近よりつつ、間合まあい二間ほどになると、刀の柄に手をかけた。丹三郎は動けなかった。おれは斬られる、ともういちど思った。
越前の「鳥の子」、美濃の「書院」、摂津名塩の「間合まにあひ」、何れも見事なものがあるが、余りにも世に知られてゐる料紙であるから、事新しく述べるまでもなからう。
和紙十年 (新字旧仮名) / 柳宗悦(著)
れからはあ、わしも爺樣ぢいさまこと面倒めんだうべとおもふんでがすがね、いまツからでもお内儀かみさん間合まにやあねえこたありあんすめえね」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)