“いりきた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
入来78.6%
入來21.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これで漸く楽になったと、純之進絹布の夜具の中に入ろうとすると、何者やらソロソロとふすまを開いて入来いりきたった。見ると地方にはまれな美しい娘であった。
丹那山の怪 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
小使うやうやしく入来いりきたりて卓子テエブルの上にそれをせつ、一礼して退出すさりいずるを、と見れば毎晩新聞なり、綾子はかたえ推遣おしやりて
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
くる、乳母うば入來いりきたる。
押開おしひらき御免なされと此家の亭主あるじ長兵衞は入來いりきたり只今彼方かなたにて御樣子を伺ひまこと御志操おこゝろざしを感じ候なりさりながらお三人のお旅籠を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)