“いらつしや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
被入40.0%
被居26.7%
被行13.3%
被來6.7%
被来6.7%
入來6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貴方の傍が……貴方の傍が……貴方はあのテーブルの上でお仕事をして被入いらつしやるでせう? 一輪ざしの草花がもうぼろ/\に枯れたらうなんて昨夕も考へましたの。
獄中の女より男に (新字旧仮名) / 原田皐月(著)
『私此方こつちの爲にしたんぢやなくて、皆さんが盃を欲しさうにして被居いらつしやるからけて上げたのですわ。』
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
詳しくう言つて上げた方が可かなくつて? 被行いらつしやる方が可いと、まあ私だけは思ふわ。だけどうせ今直ぐとはいかないんですから。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「怎うもしないのに!」自分に辯疏して見る傍から、「屹度加藤さんで午餐ひるが出て、それから被來いらつしやる。」といふ考が浮ぶ。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『あら、貴女のお迎ひに來たのよ。今夜あの、宅で歌留多會をりますから母が何卒どうぞッて。……被來いらつしやるわね?』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『この次に。』と智恵子は沈着おちついた声で言つて、『貴女も早くお帰りなすつたがいわ。お客様が被来いらつしやつたぢやありませんか。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『怎うもしないのに!』と自分に弁疏いひわけして見る傍から、「屹度加藤さんでお午餐ひるが出て、それから被来いらつしやる。」といふ考へが浮ぶ。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『おや然う。まあ甚麽どんなにか宅ぢや御世話樣になりましたか、ほんに遠い所をよく入來いらつしやつた。まあ/\お二人共自分の家へ來た積りで、ゆつくり見物でもなさいましよ。』
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)