被來いらつしや)” の例文
新字:被来
「怎うもしないのに!」自分に辯疏して見る傍から、「屹度加藤さんで午餐ひるが出て、それから被來いらつしやる。」といふ考が浮ぶ。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『あら、貴女のお迎ひに來たのよ。今夜あの、宅で歌留多會をりますから母が何卒どうぞッて。……被來いらつしやるわね?』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『その何ですよ、過日こなひだいや昨日か、神山樣にも一日お願ひしたんですがね。その、私は鮎釣に行きますから、御都合の可い時一日學校に被來いらつしやつて下さいませんか?』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)