“過日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いつか19.5%
こないだ19.5%
こなひだ17.1%
かじつ12.2%
このあいだ9.8%
いつぞや7.3%
こねえだ2.4%
いつかじゅう2.4%
いつかぢう2.4%
くわじつ2.4%
このあひだ2.4%
すぐるひ2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不可いけません、もう飲んでるんだもの。この上あおらして御覧なさい。また過日いつかのように、ちょいと盤台を預っとくんねえ、か何かで、」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何から何まで見透しでお慈悲深い上人様のありがたさにつくづく我折って帰って来たが、十兵衛、過日こないだの云い過ごしは堪忍かにしてくれ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
何から何まで見透しで御慈悲深い上人様のありがたさにつく/″\我折つて帰つて来たが、十兵衞、過日こなひだの云ひ過ごしは堪忍して呉れ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
また過日かじつ金米きんべい会談を通じて、シモン及び余に対して示されたる数々の御厚意に深く感激しとる。さあ、まずそれへお掛け
過日このあいだも写真を一緒に取に行ったので皆んなにからかわれて居ました、ここへも入来いらっしゃる方なのと無頓着に言聞けられて、貞之進のはらわたは煑えるようで
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
貴方は過日いつぞや私がこんなに思つてゐることを何日いつまでもお忘れないやうにと申上げたら、お志は決して忘れんと有仰いましたね。お覚えあそばしてゐらつしやいませう。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
燧寸マッチの箱のようなこんな家に居るにゃあ似合わねえが過日こねえだまでぜいをやってた名残なごりを見せて、今の今まで締めてたのが無くなっているうしろつきのさみしさが、いやあに眼にみて
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
過日いつかじゅう見たことがありました。
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
過日いつかぢうたことがありました。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
アヽ杉山君すぎやまくんうか過日くわじつうもぼくえらうた、前後忘却ぜんごばうきやくといふのはの事かい、下宿げしゆくかへつて翌日の十時すぎまで熟睡じゆくすゐをしてしまうたがアノやうた事はあまり無いよ
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
だけど私、過日このあひだでモウ皆に笑はれて、懲々こり/\してるんですもの。ぢやけて下さいつて、だまして逃げて來たもんだから、野村さんに追驅けられたのよ
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
しにく我心にとって誠に心よくないから、実はわたしにとっては何とも心もとないことだが時節なれば致方いたしかたないと諦めて過日すぐるひは日頃愛玩あいがんの琴二面を人手に渡して、ここに金が六十円出来た
二面の箏 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)