“くわじつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
果実50.0%
果實25.0%
過日25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただれたる果実くわじつのにほひ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
海岸かいがんいわうへからはてしなき大海原おほうなばらながめたり、いへうしろ椰子林やしばやしで、無暗むやみうるはしき果實くわじつたゝおとしたり、またはいへのこつてつた水兵すいへい案内あんないされて、荒磯あらいそのほとりで、海鼈うみがめつたりして
斯程かほどしまだから、なに食物しよくもつこともあるまいと四方よも見渡みわたすと、はたして二三ちやうへだゝつた小高こだかをか中腹なかばに、一帶いつたい椰子やし、バナヽのはやしがあつて、甘美うるはしき果實くわじつえだ垂折しをれんばかりに成熟せいじゆくしてる。
アヽ杉山君すぎやまくんうか過日くわじつうもぼくえらうた、前後忘却ぜんごばうきやくといふのはの事かい、下宿げしゆくかへつて翌日の十時すぎまで熟睡じゆくすゐをしてしまうたがアノやうた事はあまり無いよ
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)